一句佳日 

一日一句、シンプルに「俳句」を鑑賞して頂くだけのブログです。
その日の自作の一句と、「お気に入りの句」を併載しています。

写真は一部以外、Webから拝借しています。

柿の里


よく晴れて烏呼び交ふ柿の里

季語は「柿」だが、傍題にある季語以外に使われている
「柿」を入れた言葉を集めてみた。
柿の木、柿ぬし、柿売、家柿、柿の実、柿の山、万の柿、
柿簾、柿の音、柿月夜、夕日柿、柿の色、などなど
この他に、もぐ、剥く、食べるなどの、動詞を付ければ、
多くの言葉をさがすことができる。
 
屋号で呼ぶ父似の集う柿の村      阿部禮子


瓢の笛


瓢の笛吹けどどこにもなき故郷

季語は「瓢の実(ひょんのみ)」の傍題で「瓢の笛」。
イスノキの葉にできた壺形の虫こぶで、虫が出たあと
中空になったものを、 穴に口を当てて吹くと、ひょう
ひょうと音が出る。その音は、なんともいえぬ哀愁を
帯びた音色で、郷愁さえも覚える。
 
寄り来たる子らに聞かせし瓢の笛

ひよん笛を吹いたでしようね山頭火 三富みきえ


銀杏


銀杏をよけて銀杏グシャと踏む

揚句の原句は、「銀杏をよけて銀杏踏みそうな」だった。
いただいた評は、下五の踏みそうなより、グシャと踏むと
断定をしたほうがよいとのことだ。そのわけは、俳句は、
断定の文学と言われ、感動を一点に要約して詠むことが
重要。読者への訴求力が大切で冗長を避け、凝縮されて
こそ訴求力があるというものだ。
 
敷石のぎんなん踏んでけんけんぱ   神谷冬生