一句佳日 

一日一句、シンプルに「俳句」を鑑賞して頂くだけのブログです。
その日の自作の一句と、「お気に入りの句」を併載しています。

写真は一部以外、Webから拝借しています。

唐辛子


唐辛子刻みし指の火宅めく

昨日より今日の淋しさ唐辛子

下の句は定型だが口語自由詩の先駆的詩人、萩原朔太郎の句だ。
「薮蔭の「唐辛子」は詩人自身の境遇を暗示しており、真紅の
唐辛子には程遠い弱々しげな色彩の「我」には、もはや蔦も
からまないのである。実際、晩年の朔太郎は家にこもりきりと
なり、激しい人間嫌い、世間から孤絶していたようだ。」
詩人清水哲男さんが書いている句評の一部だ。写生に見える句
だが、五七五に自身を詠み込む作者も、境遇や作品を知っての
うえでのことではあろうが、読み手も凄いと思う。
 
薮蔭や蔦もからまぬ唐辛子   萩原朔太郎


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